イギリス、ガーデニング&DIY事情
Posted: 2006年06月08日(木)01時50分54秒 | カテゴリー: 日本で楽しむ | Tags: Clifton Nurseries, イギリス, ガーデニング, クリフトン・ナーサリー
イギリスといえば【ガーデニング&DIY】のイメージがあるのではないでしょうか?訪れる先々の町や村。たくさんの家々が素敵な庭を持っています。小さなショップやお家の窓辺も素敵だったりしますよね。今回はイギリスのガーデニンおよびDIY(Do It Youself=日曜大工)事情です。
Green fingers and sore thumbs
2006 6/8 レポート:Phil 原文を読む/ read in English
英国人は「Green fingers/緑の指」を持っている…って聞いた事ある?まぁ、気付かなくても心配しないで。実際に緑の指を見ることはできないんだから…。「To have green fingers/緑の指を持つ」とはガーデニングなど植物を育てることが好きだという意味。英国国民にとってガーデニングは欠かせないもののように言われるけど、ずーっと昔から万人の趣味だったわけではない。
昔はガーデニングと言えば、多くの土地を所有しているお金持ちの趣味だった。しかしBBCのテレビ番組『Gardener’s World』が放送されたこともあり、1970年代に突然一般の人にも人気となった。1990年代になるとガーデニング関連のテレビ番組が急増する。『Ground Force』は初の“お庭改造”番組で、専門チームが誰かの家の庭をたった二日間ですっかり変えてしまうというものだ。
イギリスにはガーデニングをしたくなるような環境ある。というのも、たとえ小さな庭や都会のバルコニーしかない人でさえ、多くの時間とお金を費やして美しい庭を作っているから。短期間でもイギリスを訪れたなら、英国のガーデニング文化を色々楽しむことができるので、まずはイギリス人が利用している店を訪ねてみては?
ホームセンターへGO!
普通の庭いじりに必要なものを、大抵の人は『Homebase/ホームベース』や『B&Q/ビー・アンド・キュー』などの大手DIYチェーンに買いに行く。店には大きなガーデニング・コーナーがあり、庭用の家具類、土、肥料などなど、多くの物を安く手に入れる事が可能。しかし、花や植物の質はあまり良くない。そうすると、次に訪れるのはガーデン・センター(garden centre)やナーサリー(nursery)と呼ばれる場所だ。
ガーデン・センターはかなり広く、植物もさる事ながら必要なものはすべて取り揃えている。『Notcutts/ノットカッツ』や『Wyevale/ワイヴェール』のようなガーデン・センター・チェーンにはレストランもあったりする。ナーサリーはたいてい花や植物専門で、実際にそこで育てている。「ガーデン・センター巡りじゃ、ちっとも観光している気分じゃないじゃないか!」と思っているアナタ。ロンドンにさえ景色を楽みながら、ぶらぶら歩いて楽しめる素敵な場所がいくつかあるのだ。
ロンドンで花を楽しむ
『Clifton Nurseries(クリフトン・ナーサリー/PDFを用意しました)』は僕の一番のオススメ。ここは1851年創業のロンドンでは一番古いガーデン・センターで市内近郊の有名企業や有名人を顧客に持つ。Little Venice(リトル・ベニス)の半ばに位置しており、大きな家々、カフェ、歴史あるパブ、色とりどりのボートが浮かぶ運河がある高級エリアだ。
このガーデン・センターに入ると、なんだかちょっとタイムスリップしたような気になる。街の喧噪を離れ、長閑でロマンティックな庭を目にするだろう。良く手入れされた植物や花、木々で溢れた庭には手作りの家具、アクセサリー、アンティークの鉢などもある。クリフトンには本やオーナメントなど小さなアイテムも売られているので、お土産にいいかもしれない。最近カフェがオープンし、コーヒーや紅茶を飲みながら庭をあるくこともできる。
さらに『Camden Garden Centre(カムデン・ガーデン・センター/St Pancras Way。NW1)』や『Chelsea Gardener (チェルシー・ガードナー/Kings Roadのすぐ脇。SW3)』も試してはいかがだろう。
ガーデニング・センターや店の他にもイギリスには一年中素晴らしい沢山の公共の庭がある。中にはとても広くて公園かと思うものも…。中でも有名で壮観なのは『Kew Gardens/キュー・ガーデン』(現在は世界遺産となった)。世界中の植物や面白い建物を見ることができ、立派なそれらの家の多くには素晴らしい庭がついている。英国にはガーデニングの慈善団体もある。『Royal Horticultural Society(ロイヤル・ホーティカルチュラル・ソサエティ=英国王立園芸協会)』はヨークシャー、エセックス、デヴォン、サリー州に豪華な庭を所有している。
公共の庭だけが一般公開されているのではなく、一定期間だけ開放される数々の個人所有の庭を訪れることもできる。町や村の中にはスペシャル・イベントを開催しているところもあり、ボランティアの人達が庭を一般開放する。『National Gardens Scheme/ナショナル・ガーデン・スキーム』と呼ばれる国をあげてのイベントもあり、国内数百の庭がわずかな入場料(売上はチャリティーへ)で開放されている。このようなイベントは真の英国の庭を垣間見るよいチャンスだし、庭の所有者と話せば英語の練習にもなるだろう。
DIY/日曜大工も盛ん!
イギリスのもう一つの余暇の過ごし方として、ここ数十年で人気が急上昇したのがDIY(Do It Yourself)。DIYの指すところは「もの作り」「ものの修復」「家のペンキ塗りや装飾」で、お金を払って誰かにしてもらうより、自分でやろう!というもの。
ガーデニングと同じようにDIYはテレビのおかげで人気がでた。初期のDIY番組といえば1950年代から60年代にかけて放送されたバリー・バックネルの「Do It Yousel」。DIYという用語を作ったのが彼だという人もいる。以来、似たような番組が作られつづけているが1996年に初めての「ホーム・メイクオーバー(日本語でいうところのリフォーム)」番組であるBBCの「Changing Rooms」がスタートした。一般人の家を大胆に作り替えるという番組だ。この番組はDIY熱を再燃させ、さまざまな意味でイギリスの家事情を改善し、B&Q(ビーアンドキュー)やHomebase(ホームベース)、IKEA(アイキア)などの新ビジネスを開拓した。
とはいえ、DIYは良いことばかりではない。未熟な人間が危険な道具を使い始め、はしごを上って天井なんかを塗りはじめると、悲惨な事態が起る可能性がある。1999年イギリス国内で起ったDIY関連の事故は20万件にも及び70人の死者がでている。祝日、とくにイースター・マンデーに家の修繕をしようとする人が昔から多く、ゆえにその日は一番事故の多い日となっている。事故に気をつけるよう多くのキャンペーンや新聞記事、ウェブサイトなどが設けられるが、残念なことにテレビに出演しているお気に入りのデザイナーの最新企画を真似しようとしている人が多すぎる。
と、いうことで、DIYをしたくなっても注意を怠らないようにして、あまり目標を高く設定しないように。ちょっとでも不安ならプロに頼もう!

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