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チップ、TIP、ティップの極意!

Posted: 2010年06月03日(木)04時15分57秒

2ポンド 何度海外旅行をしても、戸惑うチップ!ロンドンに住んでいたこともあり、その後の渡英も回数を重ねたerikoはさすがになんとかやってますが、文章にしようとするとワケがわからなくなります~。Philがポイントを押さえてイギリスのチップ事情について書いてくれましたので早速掲載!

オマケとして「お店でのマナー」もUP。日本とイギリスでは勝手が違うのか??不安な人ご一読あれ!

注意 from eriko:日本ではチップと表記するのが一般的ですが、tipの発音は「ティップ」です。ここでは慣例にしたがってチップと表記しますが、英語として発音する際には注意してください。あとこれはイギリスでのチップの話しですので誤解のないように…。

Tipにまつわる、いくつかのTIPS

2006 April レポート:Phil

 チップをあげる…良いアイディアだけど現実には大変だ。多くの人にとってチップは悪夢に他ならない。特にイギリスではね。アメリカだったら話は簡単、すべての人にチップをあげること!あなたに微笑みかけてくれた人にさえも(笑)。UKでは良いサービスに対して(たいていはお金で)感謝の意を示すのがチップ。ゆえに「あげる」か、「あげない」かはお客であるあなたの判断に完全にまかせられる。しかし基本的なルールが一つある。「サービスに満足いかなければ、チップはあげない!」

 でもサービスがまぁ満足いくものだったら…、誰にチップをあげる?いつ?どれだけ?疑問に思うだろう。今回は簡単なガイドラインをあげてみよう。

パブで

パブ 食事を頼んでも基本的にチップは必要ない。しかし長い時間パブで過ごしたり、バースタッフが特に親切だったりしたら、彼らに一杯ごちそうすることができる。バーで飲み物を注文する時に「君も一杯いかが。」、「なんでも好きなものをどうぞ。」みたいに言えばいい。

例:あなたの注文+ and have one for yourselfとかand whatever you’re havingと言う

 バースタッフは事情を理解し、ハーフパイントあるいはいくらかの飲み物を買うのに必要最低限のお金を足して請求する。パブが忙しい時間などは実際には飲まないかも知れないけどね。もし「No,」と言われても心配いらない。そのパブにはそのパブのポリシーがあるのでムッとしないように。カウンターに設置されている募金箱にはいつでもお金を入れることもできる。一杯かニ杯飲んだだけなら、チップは全然必要ない。パブをでるときに「ありがとう!」とフレンドリーに声をかければいいだけだ。

レストラン

 レストランでチップを払うのは良い考えだが、サービスに対して感謝の意を表すのがチップだということを忘れてはならない。食べ物の質やトイレのキレイさに対して支払うものじゃない。たいてい10~20%のチップを支払うので、こんな風に考えると良いかもしれない。
 ★ ウェイターやウェイトレスが大変いい働きをした:20%
 ★ ウェイターやウェイトレスが普通の仕事をした:15%
 ★ ウェイターやウェイトレスがミスをしたが礼儀正しかった:10%
 全然チップを払わないというのは失礼なことなので、不等な扱いをされ「二度とこの店には来ない!」と思った時以外はキチンとチップを払おう。

 とは言うものの、メニューや勘定書をしっかり確認すること!「10% service charge included(サービス料10%込み)」という表示を度々目にするだろう。これはレストランが自動的に10%のチップを徴集しているということなので、チップをあげたければ少しで良い。この場合は基本的にチップは必要ないけどね。

カフェ/ティールーム/コーヒーショップ

 これらの場所ではチップは必要ない。カウンターにチップ用の入れ物がある場合、小銭をいくらか入れても良いだろう。

タクシー

イギリスのタクシー 目的地についたら料金の少なくとも10%をチップとして払う。お釣をもらうまで待って、「どうもありがとう!」という言葉とともに渡す。あるいはチップを含めた金額の端数を50ペンスや1ポンドにまるめて支払っても良い。お釣を気にする必要がないので、自分にとってもドライバーにとってもラクな方法だ。お金がキッチリなくてお釣が欲しい場合はチップがいくらかハッキリ告げること。”Make it~”という表現を使う。

★例1:料金が£8.75なら10%(88P)を足すと、£9.63になる。端数をまるめてドライバーに10ポンド渡せばよい。
★例2:料金が£3.75なら38pを足して端数を丸めると£4.50。5ポンド紙幣を渡して「Thanks! Make it 4.50!」と言えば50ペンスのお釣がくる。

ホテル/B&B

 小さなホテルやB&Bではチップの必要はない。大きなホテルでは荷物を部屋に運んでくれるポーターに荷物の個数によって1~3ポンド支払う。たいした荷物がなくてチップの心配もしたくないなら、チェックイン時に「荷物は自分で持つ」と伝えよう。他のホテルのスタッフにチップを支払う必要はないが、あなたのために良い働きをしてくれた人がいるならホテルの支配人に伝えるのも良い考えだ。

 チップが必ずしもお金である必要はないということも覚えておいて欲しい。ホテルを経つ時、お世話になったコンシェルジュにテレホン・カードや宝くじなんかをあげてよい。

オマケ:お客様は…たいてい…正しい!

ハルシオンデイズ UKではよく「the customer is always right(お客様はつねに正しい)」と言うが、「if the customer is polite, they are right(お客様が礼儀正しければ、彼らは正しい)」に言い直さねばならないかもしれない。あなたが礼儀正しければ、より良いサービスを受けられる。と、言うことで良い印象を与えるポイントを押さえておこう!

 日本と違って、店ではこれといって決まった話しかけ方はない。スタッフがあまりお客と話さないこともしばしばだ。しかしもしスタッフが声をかけてきたら、それは日本で同じ状況の時より特別な意味があるので無視しないように!

 店に入っても「いらっしゃいませ、こんにちは」などという声を聞かないかもしれないが、心配御無用。そもそも挨拶は期待されていないのだから!しかし特に小さいお店では店主が「ハロー」と声をかけてくるかもしれない。そんな場合は返事をすることが大切。笑顔で「ハロ-」とか「ハイ」とか言って、店内を見始めればよい。店によっては何も言わないかもしれないが、目が合って微笑みかけられたら、頷いて微笑み返すこと。

 「Can I help you?(何かお探しですか)」、「Are you looking for anything in particular?(特に何かお探しですか)」などと尋ねられても、助けが必要ないなら「No, I’m just browsing/ I’m just looking(いいえ、見ているだけですから)」と答えるのは極めて普通。

 小さな店を後にする場合、ひとこと「ありがとう」というのが礼儀。先にスタッフに言われないように!