PUBで飲もう!
Posted: 2010年05月03日(月)07時07分08秒アルコールが苦手な方もパブには是非行ってください。私もビールはそんなに得意ではないのですが、とにかくパブの雰囲気が大好きでイギリスに行った時は必ず何回も足を運んでしまいます。当たり外れの激しいレストランで昼ご飯を食べるより、パブ・ランチの方が信用おける気がするし…。すべてのパブが食事を出している訳ではありませんが、街をブラブラ歩いていると食べ物をだしているパブは外に『今日のオススメ』なんかが書いてある看板(黒板?)が出ています。
「現地の人とのコミュニケーション」ができる可能性が高いのもパブのいいところです。
パブの利用の仕方
パブの営業時間は11:00 – 23:00(日曜は12:00- 22:30)と法律で決められていましたが、2005年11月24日から規制が緩和されました。許可を得たパブは23時以降も営業が可能です。ちなみに18才からアルコールが飲めます。この不況でパブの数が減ってきているというニュースも耳にしますが、もとの数がスゴイからな〜。
パブは前払いシステムなので、カウンターで注文し、お金を払って自分で飲み物を席に持ち帰ります。飲み終わったグラスはお店の人が片付けてくれるのでテーブルにそのまま置いておいてOKです。グループでパブに行った場合はビールを買うのに全員でカウンターにおしかけてはいけません。とりあえず1、2名が他のメンバーの分もまとめて注文しに行き、テーブルにビールを持ち帰ります。
混んでいる時間帯にあたってしまったら、カウンターも混雑していると思いますが、とりあえず5ポンド札でも握りしめて待っていれば、スタッフが対応してくれます。アイコンタクトが大切です。列をつくるのが好きなイギリス人でも、なぜか地下鉄とパブのカウンターは列になりません。しかしスタッフが大体どの順番でお客がカウンターに来たかを把握しているので、そのうち注文を聞きに来てくれます。
ちなみに食べ物を頼んだ場合はすぐには料理がでてきません。後でスタッフが持ってきてくれますので、どこに座っているかスタッフに教えておきましょう。” We are(I am)sitting there.”とか指差して言えばいいです。小さなパブなら言わなくても分かるかも…。料理の量は多めです。夕食を食べるつもりなら、1人1皿でも良いですが、お酒のつまみ程度を望むなら2、3人で1皿で十分だと思います。足りなかったら後でもう一度注文すればいい話しですしね。
さて、何を飲むか
そりゃぁ、エールだ、スタウトだ、ラガーだとそれぞれにすごい種類があります。チャレンジャーなアナタはとにかく目についたものにトライしてみるのも良いでしょう。私は日本のビールと同じような味のラガーを頼むことが多いのですが(もちろん何杯かは冒険しますが)、いずれにしても銘柄を聞かれるので、多くのパブで扱っているビールをここに挙げておきます。
- フォスター Foster(オーストラリア)
- ステラ・アルトワ Stella Artois(ベルギー)
- カールスバーグ Carlsberg(デンマーク)
- ベックス Beck’s(ドイツ)
- ハイネケン Heineken(オランダ) …以上/ラガー
- テトリーズ Tetley’s(イギリス)
- バス Bass(イギリス)
- フーラーズ Fuller’s(イギリス) …以上/エール
- ギネス Guinness(アイルランド)
- マーフィーズMurphy’s(アイルランド) …以上/スタウト
女性にオススメなのが「シャンディー」。日本でも「シャンディー・ガフ」という名前で見かけますね。ようするにビールのレモネード割り。ジュースみたいで飲みやすいですよ。そういえば、前回のイギリス旅行。某パブでシャンディを頼むと「ラガーの銘柄は何にする?」と聞かれました。シャンディを頼んで銘柄まで聞かれたのは初めてだったので、ちょっと驚き。やはりいくらレモネード割りとはいえビールによって味ちがうから聞く方が普通なのでしょうか?
街はずれのとあるPUBで
ちょっと街からはずれたパブに女友達と飲みに行った時のこと。いつものようにカウンターに1パイントを頼みに行くと、店のお兄さんが「パイントでいいの?ハーフパイントにしようか?」と言いました。何がどーなっているのかさっぱりわからず、「???」状態だった私の顔を見て、もう一人の店のおじさんが「女の子は同じ1パイントの量を飲むのでもハーフパイントを2つのほうが上品なのさ。ま、今じゃそんなこと関係なくみんなガンガン飲んでるけどね。」と教えてくれました。へぇー×20
■PUBでのエチケットなど、もっと詳しく知りたい方はThe Social Issues Research Centre (SIRC)のサイト『パブへのパスポート』を読むべし!かなりオモシロイです。
a pint か a half-pint か?
One pintは約570mlです。
“A pint of Foster, please.”
といえば、フォスター1パイントが出てきます。1パイントじゃ多い場合は
“A half- pint of Foster, please.”
と言えばハーフ・パイントで出てきます。では3人でそれぞれが1パイントずつ飲みたい場合はどうするか?
“Three pints of Foster, please.”で良いでしょう。でっかい入れ物に3パイント入ってくる訳ではないのでご安心を。
2人分のハーフパイントが欲しい場合は” Two halves, please.”(文法的に正しいのは half の複数型 halvesで(ハルヴズ)すが、halfes ハーフズでも十分通じるので、あまり気にしなくて大丈夫です。)
ビール以外の選択肢
パブにはビール以外にも様々なアルコールがおいてあります。思い付くもの大概置いているので気軽にバー・スタッフに尋ねてみましょう。もちろんコーラやオレンジジュースといったソフトドリンクも置いていますし、街中のPUBで昼間だったらお茶しちゃいますもん、私…。(コーヒーもあり)食べ物に関しては豊富に揃えているところ(もちろんフィッシュ&チップスもあります)、クリスプ(ポテトチップス)や豆くらいしか置いていないところなど様々です。一番最初にも書きましたが、店の外に看板というか黒板にメニューが書いてある店も多いので、目安にしてください。
オマケ:スポーツ・パブはちょっと…
ここで少々注意していただきたいのはスポーツ・パブ。日本でもサッカーや野球をみんなで観戦して盛り上がるパブやバーが増えていますが、日本と同じ心づもりでいくとトラブルに巻き込まれる可能性があります。
と、いうのもイギリスでは特にサッカー(普通はfootballという)に対する入れ込みようが半端ない!アーセナルやマンU、リバプールなどプレミアリーグの放送ならまだマシですが、ユーロカップなど国対抗(UKでもイングランド、スコットランド、ウェールズと別々)の試合の場合、乱闘騒ぎになることも…。
フーリガン(hooligan)という言葉をご存知だと思いますが、決して熱烈なサッカー・ファンを指す言葉ではありません。故意に暴れてケンカを吹っ掛けたり恐喝したり、そういう悪さをする人間を指すのですが、こういう人達の多くがサッカー観戦に来ている。みんなが血の気が多くなっているのでケンカを吹っ掛けるにはいい場所なのかもしれません。
と、言うことで行くな!とは言いませんが、都市のスポーツ・パブやサッカー場では危機管理をしっかりと。
■PUBでチップが必要なのか気になる方は…「チップ、TIP、ティップの極意!」