グラフィックデザインを生業としていると、ほとんどの方がAdobe製品を利用することになります。私も何十年もIllustratorやPhotoshopのお世話になっているのですが、ソフトはどんどん進化していくのに、私の知識はなかなかアップデートされないのです(汗)。

Adobeクリエイティブ・クラウド有償メンバーなら無料でソフトの使用法が学べるという「アドビことはじめ クリエイティブカレッジ」なるものがあるとたまたま知りました。コースは「Illustrator」「Photoshop」「Premier Pro」の3コースで、オンライン動画で学びます。申し込み多数の場合は抽選となるようです。

私はIllustratorの使用頻度が高いので、これについては新機能を試すことがあるのですが、Photoshopは割と使うのにオリジナルの古い機能しか利用していない…。最近は生成AIで画像の一部を差し替える機能なんかもついてくるらしいのですが、全然ピンとこないし、クリッピングパスや、いらない物の除去方法も昔ながらの方法で非効率にやってる状態。
ですので「Photoshopの新機能を見につけて、デザインの幅を広げよう!」と思い、クリエイティブカレッジに入学申し込みをしました。

第1回目の講座は「デザインの目的と役割」…これはとても重要です。グラフィック・デザインはアートではないので、「伝えたい情報をなるべく正確に多くの人に伝える」という目的があります。私もうん十年前に学んだことを再確認でき、経験が長い分、知らぬ間に自分にかかっていたバイアスに気づくことができました。毎週水曜日に新しい授業がアップロードされるらしいので、今後の講義も楽しみです。

年に数回開講しているようですので、Adobe製品をサブスクしている方で「商業デザイン分野で仕事をしたいと思っている方」は申し込んでみるといいんじゃないかな…無料だし。

最後に私がロンドンでデザイン学校に通っていた頃にすごく役立った初心者向けのグラフィックデザインの本をご紹介します。

【ノンデザイナーズ・デザインブック ロビン・ウィリアムズ(著)】デザインの知識がないけど、伝わる物を作りたい人へオススメ

装飾的なデザインうんぬん…というより、そこに至るための情報整理の方法が書かれています。ここを抑えておかないと、パッと見キレイ!カッコイイ!と感じても、何を言いたいか分からない…という事態になりますので、私もクライアントからいただいた情報を整理整頓精査するところから必ずスタートします。