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ブリュッセル – 小便少女、マグリット美術館

Posted: 2011年01月25日(火)01時47分18秒

ブリュッセルの古本屋街で見つけた絵本

 随分日が経ってしまいましたが、秋に行ったベルギー・パリ旅行の続きです。ベルギーに到着して二日目の午後はブリュッセル市内観光。さすがにブリュッセルはアントワープやブルージュに比べると大きいのですが、観光の要となる街の中心部は一日あれば全部歩いて楽しめる気がします。ただ後述しますが、王立美術館・マグリット美術館がある方面は、ず〜っと上り坂なのでお年寄りにはキツイかも??

 まずはグランプラスから「小便少女(Jeanneke Pis)」の像まで歩きます。レストランが立ち並ぶブシェール通り(Rue des Bouchers)の脇にある袋小路にその像はありました…

小便少女ーJeannekePis

むむ…エグイ!Denis-Adrien Debouvrie(ドゥニ・ドゥブヴリ?)氏が作成し、1987年に落成式が行われたようです。有名な「小便小僧(Manneken Pis)」と対になっているのは分かりますが、どういう意図で作られて、この通りに設置されたのか非常に気になります。多少ググったくらいじゃ最適な答えが見つからなかったのですが、ArticlesBaseに掲載されていた「The Grand Haven Musical Fountain and the Jeanneke Pis – by Sarah Martin」という記事が面白かったので一部紹介します。

It is not known why Debouvire built the Jeanneke Pis Fountain. When he was questioned, he only replied: “out of loyalty,” and refused to comment further. Debouvire’s refusal to elaborate created an immediate legend out of the Jeanneke Pis and became a must see for locals and tourists alike. Many hypothesize that the Jeanneke Pis Fountain was fashioned to lure more sightseers to the Butcher Street vicinity, which it certainly did. Still others claim, with a smile, that Jeanneke is a result of and pays homage to the female liberation movement. Currently, Butcher Street and the Jeanneke Pis Fountain are two of Brussel’s most commonly visited locales, second only to the Manneken Pis.

Eriko訳:
ドゥブヴリ(※著者の綴りDebouvireはDebouvrieの間違いだと思われ)がなぜ小便少女の噴水を作ったのかは定かではない。作者にこの質問をしたところ、「敬意を表しただけさ」と答えて、それ以上のコメントを避けた。ドゥブヴリの思わせぶりな返答のせいで、小便少女はあっという間に人びとの語りぐさとなり、地元の人間にとっても観光客にとっても「絶対に見なければならないもの」となった。多くの人は「ブッチャー・ストリート界隈にもっと多くの観光客を引き寄せるために作られた」と思っていて、実際にその通りになっている。「いや、女性解放運動の結果、その運動のオマージュとして作られたのだ」と笑みを浮かべて語る人もいる。現在、ブッチャー・ストリートにある小便少女の像は、小便小僧に次いで人びとが訪れるブリュッセルの観光名所となった。

さらに著者は「ブリュッセル市は正式にこの像を認めておらず、ベルギー政府はわざとオフィシャル・ツアーガイドからは外している」とも述べています。へぇ〜×20。ま、いずれにしても多くの観光客が訪れる場所になったのは確かですね。

 で、次に訪れたのは「小便小僧(Manneken Pis)」。この日、ジュリアン君は素っ裸!衣装持ちと噂されるジュリアン君ですが、初めて本物を見たので下手に服を着ていなくてよかったなぁ〜と思いました。彼は超有名人(像?)なので、細かい説明はカット!

小便小僧

小便小僧のジュリアン君。衣装持ちで有名。柔道着も持ってるよ!

 ここでツアーは解散して自由行動となります。私たちはここから坂道を上って、マグリット美術館へ向かいます。

古本屋アーケード

途中にGalerie Bortierという古本屋のアーケード街があります。紙フェチの友人は日焼けした古い書籍、もう一人の友人は日本を紹介した絵本を購入!

オールド・イングランド@ブリュッセル

素敵なアール・ヌーボーの建物。オールド・イングランドというお店だったようです。現在は楽器博物館(Musical Instruments Museum)になっています。


美術館の周辺は丘になっています。グランプラスから来るとずーっと上り道。黄色いバンはワッフルやホットドッグを売っていました。

 さて、「マグリット美術館」についてですが、王立美術館の隣にあります。ところが、チケット売り場は王立美術館の中にあるのです。建物内を通ってマグリット美術館へ行けるようになっているのはいいのですが、階段を上ったり降りたりしなければならないし、ミュージアム自体も基本階段を使うようになっています。お年寄りには不親切だなぁと思いました。2010年10月時点での入場料は8ユーロ。展示物自体は大変面白かったし満足なんですけどね…。

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